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quality metrics setting

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品質指標は判断根拠になるように設定する

ルール

品質指標を設定するときは「この数値を見れば判断できる」を基準に設計する:

  1. 目標から逆算する:リーダーが「良くしたいこと」を起点に、GQM(Goal→Question→Metric)の順で指標を導出する
  2. 判断に使える基準値を設ける:指標には「この値を超えたらアクション」という基準値(閾値)を必ず設定する
  3. 基準値を外れた場合の施策を事前にルール化する:「基準値を超えたら何をするか」を判定会議ではなく計画段階で決める
  4. 品質目標と実績のギャップを可視化する:定期的に目標と実績を比較し、乖離を早期に捕捉する

理由

「指標のための指標」になると現場が数値達成を目的化し、本来の品質向上から乖離する。例えば「テスト件数」を指標にすると、価値の低いテストケースを水増しする行動が発生する。指標は常に「何のためにこの数値を測るか」という目的との対応を維持する。

基準値とアクションを事前定義しておかないと、問題発生時に「どう対応するか」の議論に工数が取られ、対応が遅れる。

例外

  • 定量化が難しい品質特性(使いやすさ・保守性の主観部分等)は定性評価と組み合わせてよい。ただしその場合も評価基準(観点・判断者・頻度)を明示する
  • 探索的プロジェクト初期:品質の基準値が不明な場合は、まず計測だけ始めて実績から基準値を後決めする。ただし、いつ基準値を確定するかの期限を設ける

出典

ソフトウェア品質保証の極意 — 第4章 4.1(極意25・26)、4.7(極意39・40・41)