📝

test planning

📁 スキル 👁 -- 閲覧

テスト計画作成スキル

目的

テストの品質はテスト計画で決まる。テスト計画を「やること一覧」ではなく、「品質目標を達成するための戦略文書」として作成するスキルを身につける。

手順

1. 品質目標の確認・翻訳

品質計画(→品質指標)から、このテストフェーズで達成すべき品質目標を確認する。

  • 「どの品質特性を検証するか」(機能性・信頼性・性能等)
  • 「合格基準はどう定義されるか」(重大不具合0件、カバレッジ80%以上等)

2. テスト範囲と優先度の定義

  • 全機能・全コンポーネントをリストアップし、テスト対象・対象外を明示する
  • リスクと重要度に基づいて優先度を付ける(リスクベーステスト)
  • 要件とのトレーサビリティマトリクスを作成し、テスト漏れの要件がないか確認する(→トレーサビリティ

3. テスト手法の選定

各テスト対象に対してテスト技法を選択する:

観点代表的な技法
機能の正確性同値分割、境界値分析
状態遷移のある機能状態遷移テスト
組み合わせ爆発への対応デシジョンテーブル、ペアワイズ法
ユーザーシナリオユースケーステスト
過去の不具合パターン欠陥ベーステスト(類似不具合調査)

4. 類似不具合調査の組み込み

過去プロジェクトの不具合データを分析し、以下を計画に含める(→欠陥予防):

  • 過去に発生した不具合パターンをリストアップ
  • 同パターンが今回のコードに潜在しないかを確認するテストケースを設計
  • 類似コード領域を系統的にテストする計画を立てる

5. テスト完了基準の定量化

  • 品質指標の基準値(不具合密度・カバレッジ・未解決不具合件数等)
  • 不具合収束曲線の目標(検出件数が一定期間増加しないこと)
  • テストケース消化率(計画件数に対する実行済み割合)

6. スケジュール・体制・リスクの計画

  • テスト期間・工数・担当者を明確にする
  • テスト実施の前提条件(環境・データ・ツール)を確認する
  • テスト実施のリスク(日程遅延・環境不整備等)と対応策を記載する

チェックリスト

  • 品質目標から導出されたテスト合格基準が定義されている
  • 全要件がトレーサビリティマトリクスでテストケースと対応付けられている
  • 過去の不具合パターンを基にした欠陥ベーステストが含まれている
  • テスト完了基準が定量的に定義されている
  • テスト手法の選定理由が記載されている(なぜこの技法を使うか)
  • 対象外の理由が明記されている

出典

ソフトウェア品質保証の極意 — 第4章 4.6「テストのマネジメント」(極意37・38)